シミ予防
シミ対策は「作らないこと」が一番だと誰もが分かっていることですよね。
シミの性質上、できてしまったものを消すよりも、予防する方がずっと合理的で安上がりでもあります。
そんなシミの予防法、あなたはどこまで把握していますか?
もしかしたらあなたのその行動がシミを作ってしまうかも!?
そうなる前に、もう一度シミができるメカニズムとシミを作りやすい生活習慣を見直してみましょう。
メラニンとシミの関係
シミの原因はメラニン色素だということは、すでにご存じだと思います。
では、どうしてメラニンがシミに姿を変えるのでしょう?
そのシステムを簡単にご紹介します。
- 表皮細胞が何らかの刺激によってダメージを受ける
- 肌細胞がSOS信号を発信(サイトカインの一種→インターロイキン)
- 危険を知らせるメッセンジャーが活動開始(エンドセリン)
- その情報を受け取ったメラニン工場が始動開始(メラノサイト)
- 工場では例えるなら錠前(チロシン)と鍵(チロシナーゼ)が作り出される
- 錠前に鍵が入ることでメラニン色素ができる
- そうしてできたメラニン色素が、SOSを出した細胞周囲に集結してこれ以上のダメージが及ばないようガードする
- ガード役のメラニン色素が蓄積され続けると「シミ」として目視できるようになる
かなり強引な例えにしましたが、以上の8ステップを踏むことでシミができるというわけです。
そしてこのすべての段階で予防は可能だということ。
つまり、シミを防ぐチャンスは8パターンもあるのです!
8段階別シミ予防
1の段階
肌細胞の刺激となるものを防げばいいわけです。
例:日焼け止め、適正成分を使った化粧品など
2と3の段階
SOS信号やメッセンジャーが働きにくい状態にする成分を投入。
例:カモミラETやトラネキサム酸など
4、5、6の段階
メラニン工場で作られる鍵を少なくしたり、働かないようにさせる成分を使います。
例:ビタミンC誘導体やアルブチン、コウジ酸など
7の段階
メラニン色素が集まるのを阻害する成分でシミ予防をします。
例:D−メラノTM
8の段階
肌のターンオーバーを促進して、メラニン色素が停滞しないようにします。
例:マイルドピーリングやハイドロキノンなど
メラニン色素は身体に必要なものとの認識は広がりつつあるので、誤解の内容に追記しますと・・・
シミ予防とはメラニン色素を完全に敵視するものではなく、必要以上の量や停滞を防ぐという考え方です。
それは身体の防衛システムを正常化することにも繋がるというわけですね。